ユーザ情報を用いた3次元仮想コミュニケーション環境の実現(セッション4B ユーザ指向サービス)

概要

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近年、コンピュータ性能の向上やマルチメディア技術、ネットワーク技術の発展に伴い、3次元上の仮想空間(VEs)を利用した、バーチャル教室や美術館等のシステムが多数提案され、システムの大規模化やビデオの利用などによる高機能化により、サービス品質(QoS)を考慮することが求められている。従来は、仮想空間内のアバター間の向きや距離情報を用いて、ビデオなどのコミュニケーションの範囲を制御する手法が提案されている。しかし利用者が大規模化するにつれ、ユーザにとって興味がなく会話をする必要のない利用者に対しても資源が割り当てられ、必要のないコミュニケーショントラフィックが発生し、ユーザビリティの低下も引き起こしていた。本稿では新しい空間やビデオの制御手法として、従来の距離を用いた制御のほか、ユーザの興味や知識、立場情報などを用いた制御を行い、利用者にとって必要性のないコミュニケーションを削減し、ネットワーク資源の有効な利用とユーザビリティの向上を行うためのシステム環境を提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
2004-03-04