溶媒抽出-黒鉛炉原子吸光法による血中アンチモン及びセレンの定量
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概要
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血液中に存在するアンチモン及びセレンを黒鉛炉原子吸光法により定量した.試料を硝酸-過塩素酸で分解し,塩酸を加え,生成するアンチモン及びセレンのクロロ錯体をメチルイソプチルケトン(以下MIBKと略記)に抽出した後,有機層の一部を黒鉛炉に導入し,原子吸光を測定する.この場合血液中に多量に存在する鉄が,アンチモン及びセレンと同時に抽出されて定量の妨害となるため,鉄を希塩酸で逆抽出して除去した.アンチモン0.2μg及びセレン(0.6〜1.5)μgの定量における変動係数は,それぞれ3.2%及び(9.8〜4.5)%であった.又,本実験で使用した血液中のアンチモンは1.0ng-Sb/ml-blood以下,セレンは平均120 ng-Se/ml-bloodであった.本法は極めて簡易かつ迅速でありながら、精度の高い測定法である.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1981-03-05
著者
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