光電測光-発光分光分析法による降下ばいじん中の微量金属元素の定量
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概要
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デポジットゲージにより採取した降下ばいじんをグラファイト粉末で希釈し,これに分光緩衝剤として酸化アルミニウムをその濃度が10%になるように加えて粉末試料とした.この混合物25mgをカップ型黒鉛電極に充てんし,直流アーク10A,電極間げき4mmで放電励起させた.スペクトル線強度の測定は,あらかじめProfile装置を用いて求めた個々の分析元素の蒸発特性に適合した部分積分法を用いて行った.その結果13種の金属元素が簡便に定量でき,その定量値の変動係数は(4〜16)%であった.本法では,緩衝剤として酸化アルミニウムを用いたため,分析試料中の共存元素による妨害が抑制でき,分析精度も向上した.又,部分積分法により蒸発しやすい金属元素と蒸発しにくい金属元素を,1回の発光で同時にしかもS/N比を低下させることなく定量できた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1979-03-05
著者
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