逆相液体クロマトグラフィーにおける固定相の濡れ特性及び毛管作用
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概要
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水100%移動相,塩,酸などを含む緩衝液移動相もしくはこれら100%水系溶媒に有機溶媒を数パーセント混合した移動相を一般的なアルキル基結合型逆相固定相に用いた場合,試料の保持時間が一定せず,時間の経過とともに保持が減少し,実質的には使用不可能であると考えられている.本報告では,それらのメカニズムを明らかにするため,0DSカラム内を揮発性の高い有機溶媒に置換し乾燥することで,溶媒和していない乾燥したODSカラムを作製し,そのカラムを用いて,水100%溶媒を移動相として使用した際の保持挙動について評価を行った.更に任意の割合の水・メタノール混合溶液に対するODS充填剤の分散状態を観察することで,0DS表面と水又はメタノール,水混合溶媒の濡れについても評価を行った.これらのことより,保持の減少は毛管現象で説明できることを明らかにした.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2004-11-05
著者
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