多量注入イオンクロマトグラフィーによる微量亜硝酸イオンの定量 : 高交換容量イオン交換樹脂カラム使用による多量共存陰イオンの妨害除去(<特集>超微量分析のための前処理と予備濃縮)
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概要
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通常イオンクロマトグラフィーで用いられるイオン交換樹脂力ラムの100倍のイオン交換容量をもつ高交換容量イオン交換樹脂力ラムを用いて亜硝酸イオンの微量分析を行った.多量の試料(10〜50ml)を直接カラムに注入することで濃縮し,直接UV検出によって定量した.溶離液としての条件を種々検討し,塩化物イオンを用いると最も良い結果が得られることが分かった.この方法によって,従来の濃縮法では問題となった共存多量イオンによる妨害を受けずに亜硝酸イオンを定量することができた.30ml濃縮時に,10ppmの硝酸イオン,50ppmの塩化物イオンが共存しても,1ppb亜硝酸イオンの定量を妨害しなかった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-11-05
著者
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