高速液体クロマトグラフィー用ビタミンA標品の試作研究 : パルミチン酸レチノール油ソフトカプセルの作製とその品質及び安定性の評価(<特集>医薬品の分析)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在ビタミンAの定量には,高速液体クロマトグラフィー(HPLC)が広く用いられている,しかしHPLC用の標準品は,公共機関よりの交付がなされていない.そこでその標品を得るため「日局十」規格適合品のパルミチン酸レチノール{170万国際単位(IU)/g}を中鎖脂肪酸トリグリセライド(MCT)で20万IU/gに希釈し,ゼラチン軟カプセルとした.この試作標品について,それぞれ薄層クロマトグラフィー,紫外吸収スペクトル法及び一部HPLCにより12の実験室が参加して試験を行った.又安定性試験は,この標品について50℃, 40℃, 25℃及び室温で,6か月にわたり行ったが,その安定性は,期待以上の良好な結果を得ることができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-03-05
著者
-
井上 孝夫
(社)日本ビタミンad協会技術委員会
-
太幡 利一
(社)日本ビタミンAD協会技術委員会
-
庄司 幸夫
(社)日本ビタミンAD協会技術委員会
-
高島 雍治
(社)日本ビタミンAD協会技術委員会
-
高野 礼二郎
(社)日本ビタミンAD協会技術委員会
-
江沢 総
(社)日本ビタミンAD協会技術委員会
-
伊藤 昭
(社)日本ビタミンAD協会技術委員会
関連論文
- 高速液体クロマトグラフィー用ビタミンA標品の試作研究II : 酢酸レチノール油ソフトカプセルの作製とその品質及び安定性の評価
- 高速液体クロマトグラフィー用ビタミンA標品の試作研究 : パルミチン酸レチノール油ソフトカプセルの作製とその品質及び安定性の評価(医薬品の分析)
- 2-II-1 レチノール類縁体の安定性に関する研究 : (IX)可溶化水溶液系におけるレチナールの安定性(日本ビタミン学会 : 第27回大会研究発表要旨)
- ビタミンAの安定性に関する研究 : (VII)水・有機溶媒混合系におけるビタミンAアルデヒドの分解
- 4.水-エタノール系におけるビタミンAアルコールの分解生成物(R_F0.55物質)について(脂溶性ビタミン総合研究委員会 : 第132回会議研究発表要旨)