ロイコクリスタルバイオレットによる微量イリジウムの吸光光度定量
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概要
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イリジウム(III,IV)を塩化ナトリウム共存下で塩酸と硝酸により処理した試料を,精製した4,4',4''-ヘキサメチルトリアミノトリフェニルメタン(ロイコクリスタルバイオレット,LCV)と反応させた後,ヒドロキシルアミンを含む酢酸緩衝液を加えて発色させ,590nmにおける吸光度を測定した.モル吸光係数は5.15×10^4dm^3 mol^<-1> cm^<-1>を示し,反応は定量的であった.pH2.2〜3.8において発色液10ml当たりのイリジウム量3〜50μgの範囲でベールの法則が成立し,1.87μg/mlのイリジウム溶液について15回測定した吸光度の平均値は0.501,相対標準偏差は0.45%であった.本法は既存のLCV法よりも簡便でかつ精度が良く,微量イリジウムの吸光光度定量法としてより実用的である.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1986-11-05
著者
-
森田 知成
杏林大学医学部化学教室
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石田 宏二
杏林大学医学部化学教室
-
松塚 雅博
杏林大学医学部化学教室
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浜田 武
杏林大学医学部化学教室
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石田 宏二
杏林大学医学部化学教室:(現)日本医科大学化学教室
-
松塚 雅博
杏林大学保健学部
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石田 宏二
杏林大学医学部
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