偏光ゼーマン炭素炉原子吸光法による環境物質中のモリブデンの定量
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概要
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偏光ゼーマソ炭素炉原子吸光法により環境試料中のモリブデンを迅速簡便,高精度で定量するための基礎的条件を検討した.試料を炭酸ナトリウムで融解した後,融成物に水を加えて温浸し,不溶性残留物を〓別した〓液を測定試料とした.チューブ型パイロ化炭素炉の使用及び光温度制御方式による原子化温度の制御はモリブデンの定量感度及び精度の向上に有効であった.又,モリブデンの吸光度は灰化温度に依存するが,炭酸ナトリウムを共存させることにより1000〜1500℃の温度範囲で一定の吸光度が得られた.モリブデン濃度0.2ppmの3%炭酸ナトリウム溶液20mm^3を炭素炉に導入した場合,吸光度の相対標準偏差は2.6%であり,本法によるモリブデンの検出限界は0.05ngであった.本法を岩石,たい積物,生物組織などの環境標準物質中のモリブデンの定量に応用し,迅速に精度良く定量できた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1984-08-05
著者
-
合田 四郎
近畿大学理工学部
-
山崎 秀夫^
近畿大学理工学部原子炉工学科
-
合田 四郎
近畿大学理工学総合研究所
-
山崎 秀夫^[○!R]
近畿大学理工学部原子炉工学科
-
片岡 浩明
近畿大学理工学部原子炉工学科
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