活性炭による希薄水溶液からの水銀の捕集
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概要
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保存試薬を加えた希薄水溶液中の水銀を活性炭で捕集し,加熱気化式の原子吸光分析装置を用いて定量した.(1〜3)ng/100mlの水銀は,活性炭100mgと手で時々振り混ぜながら1時間接触させれば,よい回収率で捕集された.0.1M硝酸-10 ppm L-システイン溶液からの水銀(II)及びメチル水銀の平均回収率はそれぞれ98%,97%,相対標準偏差はそれぞれ6.4%,6.3%であった.ヨウ化物イオンは水銀(II)の捕集・定量を著しく妨害した.0.8M硝酸-0.05%ニクロム酸カリウム溶液及び0.2M硫酸-0.05%二クロム酸カリウム溶液からの水銀の回収率は低いが,水酸化ナトリウムで中和すれば,水銀(II)はほぼ定量的に,又メチル水銀は約90%捕集された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1979-08-05
著者
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