赤外吸収法による廃水中の油分定量
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概要
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一定濃度の種々の鉱物油及び動植物油を非分散形赤外線分析計及び赤外分光光度計を用いて測定し,測定値の分散及び両分析計で得られた測定値の相関性について検討した.測定値の範囲はB重油を基準として両分析計でともに土20%程度であった.又,非分散赤外線分析計を用いて得られた測定値の標準偏差パーセントは10.7%であり,赤外分光光度計の場合では8.5%であった.非分散形赤外線分析計による測定値と赤外分光光度計によるスペクトルの2925cm^<-1>付近の吸収帯の吸光度との相関係数は0.21であった.又,相関係数は三つの吸収帯の平均の吸光度を用いると0.75となり,吸収スペクトルの面積を用いると0.94となった.赤外線吸収法による油分定量の標準物質として用いられているB重油,セタン,標準混合物などは相互にかなり異なる測定値を示すことが知られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1979-12-05
著者
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