原子吸光法による汚でい中のシリコーン油の分析
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概要
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廃水処理汚でい中のシリコーン油の分析法を検討し,原子吸光法による方法を開発した.汚でい中のシリコーン油の抽出はディーン・スタークの装置を用い,汚でい中の水分をトルエンで共沸脱水後トルエン中に抽出する.ケイ素の原子吸光に及ぼす共存物の影響を調べたところ,シリカ及び大量の油分が妨害した.クリーン・アップ法を検討の結果,トルエン抽出物を濃縮乾固後MIBK溶液とし,活性炭カラムを通す方法が良いことが分かった.本定量法では添加回収率平均88%,繰り返し分析の変動係数12%であった.クリーン・アップした溶液について核磁気共鳴吸収の測定及びゲルパーミエーション・クロマトグラフィーを行い,本法によって定量されるシリコーン油は粘度10cs.以上の高分子シリコーン油であることを確認した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-06-05
著者
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