フレームレス原子吸光における原子化過程の観察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
タンタル,フィラメント原子化装置を用いて,鉛標準溶液の原子化過程の観察を試みた.2現象シンクロスコープで,吸光信号とともに放射温度計の信号を同時計測して,信号波形,原子化温度を求めた.原子化温度は100℃/sのとき,硝酸鉛が720℃,塩化鉛は680℃であり,温度上昇率が増大すると,高温にシフトした.信号波高値は温度上昇率の0.85乗に比例し,パルス制御加熱によって7×10<-12>gの鉛1%吸収感度が得られた.脱水,灰化条件,温度上昇率による信号波形の変化を測定した.硝酸や塩酸による鉛測定への干渉は急速加熱によって抑制された.原子蒸気の空間分布が分光撮影されフィラメント上での試料の不均一の影響が,フィラメント近傍の原子蒸気の分布に見られ,再現性を低下させる一因と考えられた.
- 1976-10-10
著者
関連論文
- 分相滴定法に基づく界面活性剤の自動光度滴定 : I.直接滴定法による陰イオン界面活性剤の定量
- 溶媒抽出-炭素炉原子吸光法による生体試料中のセレンの定量
- フレームレス原子吸光における原子化過程の観察
- 誘導結合プラズマ発光分析法による海水中の希土類及びトリウムの定量
- タンタルボートを併用する黒鉛炉原子吸光分析
- ドラフトチャンバーと廃ガス処理 (廃棄物の処理 安全対策と再生-3-(特集)) -- (廃ガス-2-)
- 原子吸光分析の問題点 (分析化学討論会「分析の精度および迅速性の向上」;特別討論記事-1-)
- 2・5 ドラフトチャンバーと廃ガス処理
- 原子吸光分析の問題点