薄層クロマトグラフィー-デンシトメトリーによる飲料水中の微量ホルムアルデヒドの定量
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概要
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飲料水中の微量ホルムアルデヒドを2,4-ジニトロフェニルヒドラゾンとして,けい光剤入りシリカゲル薄層で定量することができた.同時に,他のアルデヒド・ケトン類の存在も検出できる.ホルムアルデヒドは(0.1〜1)N塩酸酸性で2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPHと略記)と定量的に反応し,四塩化炭素で抽出できる.四塩化炭素層をシリカゲル薄層にスポットした後,n-ヘキサン,ベンゼン,トリエチルアミン(6:4:0.5)混合溶媒で展開する.風乾後,紫外線検出器でホルムアルデヒト誘導体のスポットを確認し,二波長クロマトスキャナーで定量する.繰り返しの標準偏差パーセントはホルムアルデヒド50μg/100ml(検水)で6.0%であった.Fe^<2+>,Cd^<2+>,Pb^<2+>,Cu^<2+>,Mn^<2+>,NH_4^+,F^-,NO_2^-は1000μgまで妨害しなかった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-07-05
著者
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