炎光分析法による酸化イットリウム中の希土類元素の定量
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概要
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予混合型(premixed type)の酸素-アセチレン炎用バーナーを使用して9種類の希土類元素について最適な定量条件を検討した.分析線は9元素が共存した場合を考慮して選定し,ガドリニウムとテルビウム以外は観察された原子線中でほぼ最大強度のものが使用でき検出下限値は(0.001〜0.2)ppm,又ガドリニウムとテルビウムは0.3ppmであった.検量線は各元素とも0〜20ppmの範囲で良好な直線性を示し,低濃度{(5〜50)ppm}においては希土類元素相互の干渉は認められず,イットリウムによる増感効果が観察された.高濃度(1000ppm以上)のイットリウムが共存すると各元素の炎光強度は(2〜5)倍に増大した.標準添加法による合成試料の分析結果は理論値とよく一致し,相対誤差は4%以内であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1977-10-05
著者
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