ガスクロマトグラフィーによる重水中の重水素の定量
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概要
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重水中の重水素濃度をガスクロマトグラフを用いて定量した。重水の分解には、質量分析で通常用いられる金属亜鉛による分解法は精度は良いが分解に要する時間が長すぎるので、水素化リチウムアルミニウムを用いて水を分解した。発生したH_2とHDとを水素をキャリヤーガスとしてガスクロマトグラフで分析し、HDのピークのみを得た。このHDを定量することにより、重水中の重水素濃度を決定した。その結果、42D原子%以下の重水についてHD量と重水中の重水素濃度との間に良い直線性が得られ、6.9%以下の相対誤差で定量できた。この方法は測定に使う重水試料が少量(25μl)ですむ上、操作も簡便であり、あまり精度を要求されない実験には適している。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1975-01-10
著者
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