黒鉛炉原子吸光法による分解油中の徴量ヒ素の迅速定量
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概要
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分解油中のヒ素は芳香族製品を製造する装置の触媒毒となるため, その濃度管理は極めて重要である. そのため黒鉛炉AAS法による簡便で迅速な分解油中のヒ素の定量法について検討した. そのときの試料に含まれる有機, 無機ヒ素化合物による感度差を解消し, 更にその測定感度を増加させるため, マトリックス修飾剤として硝酸ニッケルを採用した. 本法の定量下限は10 ng g^<-1>であり, 5回繰り返して求めた定量値の相対標準偏差は3.1%であった. 各種の分解油 50試料について本法を適用したところ, 4試料から30〜120 ng g^<-1>のヒ素が検出された.
- 2000-01-05
著者
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