酸素ボンベ燃焼分解/誘導結合プラズマ質量分析法による原油中アンチモン及びセレンの高感度定量
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概要
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原油中に含まれるアンチモンとセレンは石油精製の水添脱硫工程の触媒毒となるため, それらの含有量の把握は重要である.酸素ボンベ燃焼分解法とICP-MS法を組み合わせたそれらの高感度定量法について検討した.試料を酸素ボンベ内で燃焼分解し, 有機態のアンチモンとセレンをすべて無機態アンチモンとセレンに変換する.これらを吸収液に捕集した後, 吸収液中のアンチモンとセレンはICP-MSで定量する.実試料を用いて求めた定量下限は, アンチモンとセレン共に1 ng g^<-1>であった.本法を代表的な5種類の原油の分析に適用した.
- 1997-08-05
著者
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冨山 俊男
出光興産
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冨山 俊男
出光興産(株)環境安全部地球環境室
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中本 好一
出光興産(株)徳山製油所
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中本 好一
出光石油化学株式会社総合開発センター材料研究所
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冨山 俊男
出光興産(株)徳山製油所
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