化学分析用白金器具の耐熱性・耐薬品性について
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概要
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白金, 及び白金と他の貴金属(Rh, Ir, Au, Pd)との合金, 計9種についてるつぼを作製し, 耐熱性・耐薬品性等を調べた, 1100℃で100時間加熱による耐熱性試験では, Pt-Rh10%・Pt-Pd10%を除き他の材質のるつぼはいずれも減量を示した.特にPt-Ir合金(Ir5,10%)は減量が多く, 高温での恒量化が行えない結果が得られた.耐薬品性試験では, 炭酸アルカリ融剤単独の場合はPt-Pd10%が減量が少なく優れた結果を示したが, ホウ酸との混合融剤や岩石試料を加えて行った場合は, 有意な差は認められなかった.二硫酸アルカリによる試験ではPt-Pd10%が比較的減量が多かったが, 融解温度が低いこともあって全体としてはアルカリ融剤の場合より減量は少なかった.るつぼの変形性はPt以外の貴金属の含有量が多いほうが優れていたが, Auは他の貴金属より少ない含有量でも変形しにくく, 融成物のはく離性も優れていた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1996-12-05
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