誘導結合プラズマ質量分析法による標準岩石試料中微量元素の迅速定量
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概要
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ICP質量分析法による各種岩石中微量ビスマス, カドミウム, セシウム, ゲルマニウム, 鉛, アンチモン, スズの簡便かつ迅速な定量法を確立した.岩石試料を硝酸, フッ化水素酸, 過塩素酸で分解した後希硝酸に溶かして試料溶液とする.共存元素の影響としては, ^<74>Geの測定における鉄及び^<114>Cdに対するスズが問題となったが, これらは^<76>Ge及び^<111>Cdを測定することにより解決できた.試料溶液中の各元素の検出限界は0.03〜0.05ng/mlであり, 10試料中の7元素が約5時間で定量できた.地質調査所発行の岩石標準試料10種の分析を行って良好な結果を得た.
- 1990-04-05
著者
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