海水中及びたい積物間げき水中の溶存アンチモンの半自動定量
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概要
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海水中の溶存アンチモンを再現性よく, 迅速に測定をするために原子吸光光度計を検出器として用い, 水素化物発生法を原理とした半自動化分析法を開発した.50mlの海水試料に12MのHCl5ml, 5MのKI溶液0.3mlをマニュアルで添加し半自動化装置に導入した.その後の操作はすべて自動化した.まず, セットされた試料に2%のNaBH_4溶液をペリスタポンブを用い1.5ml/minで6分間送液しアンチモンを還元気化させ, 液体窒素中のクロマトカラムに吸着させる.更にカラムを液体窒素から取り出し, 加熱し, 加熱石英セルにアンチモンを導入し吸光度を測定する.キャリャーガスとしてHeを使用し, 流量を100ml/minと設定することにより再現性よく海水中のアンチモンを測定することができる.検出限界は50mlの試料を使った場合0.015nMであった.1nMのSb(V)を海水に添加した溶液の7回の繰り返し精度は5%以内であった.
- 1996-12-05
著者
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高柳 和史
水産庁養殖研究所
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高柳 和史
養殖研
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MICHEI Pierre
Ifremer, B.P.
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Michei Pierre
Ifremer B.p.
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Michel Pierre
Ifremer, B.P.
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