光散乱測定の高精度化のための角度スキャンと関連する装置特性に関する検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
光散乱測定の高精度化を目指して, 市販の代表的光散乱光度計を例にとり.角度スキャン及び関連する装置特性に関して詳細に検討し, その改善法について考察した.その結果, 液浸型の光散乱光度計では, 光軸調整と光学的零度設定というシンブルな操作により光学系のアラインメントをよい精度で調整し得ること, 観測角度間でのセル定数のばらつきは小さいこと, 広い角度領域まで迷光が少ないこと, 迷光の主たる原因はセル壁-試料溶液界面における屈折率差であること, などが示された.迷光については, 溶媒の選定やセル材質の工夫により更に改善されると判断された.又, 同光散乱光度計の0°付近における角度の再現性は0.007°より良いが, 光学的零度設定法には改善の余地がある.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1993-04-05
著者
関連論文
- 光散乱測定の高精度化のための角度スキャンと関連する装置特性に関する検討
- 光散乱測定の高精度化のための装置定数に関する検討
- アクリル酸メチルオリゴマー及びアクリル酸オリゴマーの屈折率及び分子量測定
- 熱帯産澱粉アミロペクチンのイソアミラーゼ分解時のGPCパターン
- 熱帯産澱粉より分離したアミロペクチンのイソアミラーゼによる分子特性の変化
- ゲル濾過法によるポリ(アクリル酸アンモニウム)の分別と直接キャラクタリゼ-ション
- ポリ塩化ビニル標準試料の作製-2-ポリ塩化ビニル標準試料の光散乱,粘度および浸透圧測定 (化学標準)
- ポリ塩化ビニル標準試料の作製-1-大規模分取GPCによるポリ塩化ビニルの分別 (化学標準)
- ゲル濾過法によるデキストランの分別
- テトラヒドロフラン-塩化ブチル混合溶媒を用いたポリメタクリル酸メチルのGPC測定
- 薄層クロマトグラフィーによるポリマーの分折