光散乱測定の高精度化のための装置定数に関する検討
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概要
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光散乱測定の高精度化を目指して, 市販の代表的光散乱光度計を例にとり, 装置定数の時間変動特性に関して詳細に検討し, その改善法について考察した.同光散乱光度計はレーザー光源を用いることの特徴が生かされておらず, むしろ異なる二つの受光部を用いていることにより, 装置定数の時間安定性に問題を生じていることが示された.その改善策としては, 光電子増倍管を周期的に0度方向へもっていくことにより入射光強度のほうもモニターするようにする方法が, 大きな改造を必要とせずかつ効果的であることを示した.又装置本体の改造を行なわない場合でも, ガラスブロック製標準散乱体を用いることにより, 装置定数変動の問題はかなり改善されると思われる.更に液浸型の光散乱光度計の場合, セル差, セルの配向差は非常に小さくなることも示された.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1993-02-05
著者
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