光学活性固定相を用いた逆相高速液体クロマトグラフィーによるカルボキシル基を有する医薬品の光学分割
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概要
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抗痙縮剤バクロフェン又は抗血小板剤として開発中のDP-1904を, カルボキシル基を有する医薬品のモデル化合物として用い, 逆相系HPLC上での光学異性体分離に影響を与える諸因子について検討を行った.光学活性固定相には長鎖アルキルスペーサー型(LA-CSP), 短鎖アルキルスペーサー型(SA-CSP)及びヘリカルセルロース型(Hel-CSP)の3種を用いた.移動相中の有機溶媒含量と保持比(k′)の対数はLA-CSPでは広い範囲で, 他の固定相では限られた範囲で直線性を示した.いずれの固定相においても, pHの変化により分離状態は大きく変化した.又, アキラルなイオン対試薬を添加することによりLA-CSPではk′, 分離係数(α)共に上昇したが, 他の固定相ではαは減少した.逆相系HPLCにおける光学分割では, これらアキラルな分離条件を変化させることにより, 分離制御を行えることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1992-09-05
著者
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