高速液体クロマトグラフィーによるシリカゲルカラムからの溶出又は保持に基づくポリマー同定法
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概要
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固定相にシリカゲルを, 検出器に示差屈折計を, 移動相に試料ポリマーに対し良溶媒あるいは非溶媒を用いて, カラムからの試料ポリマーの溶出の有無を調べた.試料ポリマーはいずれにも良溶媒であるテトラヒドロフランに溶解し, カラムに注入した.試料ポリマーがカラムから溶出する場合には排除限界の位置に現れる.同定はポリマーがカラムから溶出するか, 保持されて全く溶出しないかのいずれかによる方法であり(これをオン-オフ溶離法と定義する), 保持容量の相違を利用する方法ではない.又ポリ塩化ビニルは二塩化エチレン移動相でカラムから溶出し, ポリ酢酸ビニルは保持される.メタノール移動相では逆になる.このことを利用し, これら二つのホモポリマーのブレンドと共重合体を識別することができた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1992-06-05
著者
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