イオンクロマトグラフィーによる食品中のナトリウム, カリウム及びアンモニウムイオンの定量
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概要
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清涼飲料, 食酢, 砂糖などの食品中のNa^+, K^+, NH_4^+のイオンクロマトグラフィーによる定量法を検討した.溶離剤として使用する種々の酸とその濃度及び試料中に存在する共存物質(糖, 酸, 無機物)の影響を標準物質を用いて検討した.次いで, 市販の食品を用い, それらの共存物質の影響を統計学的方法で検討し, 前処理法を確立した.その結果, 糖, 無機イオンは, 当該成分の分析に影響を与えないが, 酸は影響した.そこで, 塩基性イオン交換樹脂による酸除去の方法を検討し, 本処理法により酸を除去し, 得た溶液を分析用カラムとして日立2720-SK-IC, 溶離剤に3.0mM HClを用い, 流量1.0ml/minにて電導度計で検出する方法を確立した.本法は検出限界がNa^+で0.1μg/ml, K^+で0.3μg/ml, NH_4^+で0.1μg/ml, 分析精度がRSDでNa^+7.30%, K^+8.3%, NH_4^+2.0%の結果を得た.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-06-05
著者
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