固定化酵素リアクターを用いた高速液体クロマトグラフィーによるグルコースの定量
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概要
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粒状シリカ表面にグルコースオキシダーゼを固定化し, これをミニカラムに充てんしたミクロなバイオリアクターを高速液体クロマトグラフ用の分離カラムの後に接続した.そして, グルコースオキシダーゼの触媒作用でグルコースから生じた過酸化水素を電流測定法により検出することにより, グルコースの間接定量を試みた.本方法の検出感度は化学発光法と同程度, 固定化酵素としてヘキソキナ-ゼとグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼを用い, 生じたNADPHを紫外検出器で検出する方法や示差屈折率検出器よりも1000〜5000倍感度が高かった.最小検出量は絶対量で2ng(S/N比=3)であった.本法は酵素の触媒作用, 電気化学検出器の選択的反応を利用しているため前処理は極めて簡略化でき, 試料を希釈するのみでよかった.市販の炭酸飲料, 清酒, しょう油, ぶどう酒中のグルコースの定量に応用し良好な結果が得られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1991-03-05
著者
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村上 和雄
東京家政大学環境情報学科環境有機化学研究室
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掛本 道子
中央大学理工学部
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掛本 道子
中央大学理工学部応用化学科
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村上 和雄
中小企業大学校
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原田 敏勝
中小企業大学校
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山田 約瑟
工業技術院化学技術研究所
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