中空型固定化酵素リアクターを用いた血清中の尿素の測定(<特集>センサー)
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概要
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ウレアーゼを固定化した中空型酵素リアクターと, アンモニウムイオン選択性電極とを組み合わせて, 血清中の尿素のフローインジェクション法による測定を行った.尿素2mMから300mMまでの範囲で測定でき, 同時再現性については, 相対標準偏差が尿素の標準溶液で0.65%, 管理血清で1.19%であった.キャリヤー緩衝液のpH, 流量, 試料注入量, 安定性などを検討し, pHは6.5,流量は1.0ml min^<-1>, 試料注入量は20μlとした.安定性を改良し, 血清からの干渉を防ぐために, 酵素ゲルの表面を酢酸セルロースで覆った.その結果, 40日以上安定した性能を得ることができた.血清試料に本法を適用し, 測定結果を比色法と比較したところ, 良好な相関が見られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1990-11-05
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