可溶性ポリアニリン/ポリ(ビニルアルコール)複合膜を用いる湿度センシングにおける共存ガスの影響
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概要
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p-トルエンスルホン酸をドーバントとして有する可溶性ポリアニリンとボリビニルアルコールから成る複合膜を作製し, その湿度センサーへの応用について検討した. この複合膜の電気伝導度は, 湿度0〜100%RHの広い範囲でヒステリシスがなく, 3×10^<-5>から0.2Scm^<-1>まで直線的に変化した. また, アンモニア, 塩化水素, メタノール, エタノール, テトラヒドロフラン (THF) やへキサンなどの共存ガスが複合膜の乾湿応答に及ぼす影響について調べた. その結果, それぞれ4000(塩化水素), 7500(ヘキサン), 10000(THF), 15000(アンモニア), 18000(エタノール), 25000ppm(メタノール)の濃度以下では, 複合膜の乾湿応答に影響しないことが分かった. これは, 共存ガスに影響を受けることなく, 複合膜が通常の環境において湿度センサーとして応用できることを意味している.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1999-08-05
著者
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