細胞・組織バイオセンシング技術の進展
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概要
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本稿では,細胞・組織の機能を計測する細胞バイオセンシングに開する研究について概説した.細胞機能を解析する強力なツールとなってきたローダミン等の蛍光プローブを用いた細胞機能研究や,遺伝子クローニング及び遺伝子操作技術の発展により実現した,組換え細胞によるセンサー細胞の構築とその有毒物質や外来因子の特異的検出への応用研究を紹介した.更に,細胞の応答現象がヒトが外部から受ける影響を直接反映するものであることに着目した細胞バイオセンシングに開する研究を取り上げ,その有用性,今後の展望を述べた.このような細胞・組織からの生体情報分子を認識する技術は,生体の生命情報をとらえることを可能し,医薬品開発を筆頭に今後様々な産業での展開が期待される.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2004-03-05
著者
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春山 哲也
九州工業大学大学院生命体工学研究科
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池野 慎也
九州工業大学大学院 生命体工学研究科
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春山 哲也
九州工業大学 大学院生命体工学研究科生体機能専攻生物電子工学分野
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池野 慎也
九工大院・生体工
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