内部標準物質を用いる^1H核磁気共鳴法による両性及び非イオン界面活性剤の高精度・迅速定量
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概要
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内部標準物質(内標準)を用いた^1H核磁気共鳴(^1H-NMR)法による,両性及び非イオン界面活性剤の定量法を開発した.本法は,測定溶媒に添加した純度既知の内標準と,界面活性剤に特徴的なシグナルの強度比から定量を行うものである.測定溶媒と内標準の組み合わせを最適化することにより,試料を内標準を含む溶媒に溶解するだけの簡便な前処理操作で,種々の両性及び非イオン界面活性剤を同一条件で定量することが可能となった.測定時間は約5分で,代表的な両性界面活性剤であるラウリルジメチルアミンオキシドの検出限界(S/N= 3)は8.0ppmであった.各種実試料について応用した結果,得られた定量値はJIS法(アルミナカラムクロマトグラフ法)などによる値とよく一致した.更に,相対標準偏差は0.13〜0.36%と再現性もよく,容量法や吸光光度法での定量が困難なエチレンオキシド鎖を含まない非イオン界面活性剤にも適用可能であった.
- 2004-10-05
著者
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小池 亮
花王株式会社 解析科学研究所
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小池 亮
花王株式会社構造解析センター
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脇阪 達司
花王株式会社構造解析センター
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城 昭一
花王株式会社構造解析センター
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東 美喜子
花王株式会社構造解析センター
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