内標準物質を用いる^1H核磁気共鳴法による界面活性剤の高精度・一斉定量
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概要
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内部標準物質(内標準)を用いた^1H核磁気共鳴(^1H-NMR)法による, 界面活性剤の一斉定量法を開発した.本法は, 純度既知の内標準を含む溶媒に試料を溶解し, 測定した^1H-NMRスペクトルにおける内標準と界面活性剤に特徴的なシグナルの強度比から定量を行うという簡便な手法である.測定溶媒と内標準の組み合わせを最適化することにより, 構造やイオン性の異なる界面活性剤を, 煩雑な分離操作を行うことなく一斉に定量することが可能となった.また, 界面活性剤に特徴的なシグナルが他のシグナルと重なった場合に, それらを分離するための手法についても検討した.本法を, 衣料用液体洗剤や柔軟剤などの実試料分析に応用した結果, 配合したすべての界面活性剤を一斉かつ迅速に定量することができた.得られた定量値は配合値とよく一致し, 測定再現性も相対標準偏差が0.13〜0.46%と良好であった.更に, キレート剤やアルカリ剤など, 界面活性剤以外の成分を同時に定量できることも確認した.
- 2005-08-05
著者
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小池 亮
花王株式会社 解析科学研究所
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小池 亮
花王株式会社構造解析センター
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脇阪 達司
花王株式会社構造解析センター
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城 昭一
花王株式会社構造解析センター
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東 美喜子
花王株式会社構造解析センター
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