内部標準物質を用いる^1H核磁気共鳴法による陰イオン及び陽イオン界面活性剤の高精度・迅速定量
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概要
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内部標準物質(内標準)を用いた^1H核磁気共鳴(^1H-NMR)法による,陰イオン及び陽イオン界面活性剤の定量法を開発した.本法は,純度既知の内標準を含む溶液に試料を溶解し,測定した^1H-NMRスペクトルにおける内標準と界面活性剤に特徴的なシグナルの強度比から定量を行うという簡便な手法である.定量対象と同一の標準物質を用いずに定量できる内部標準法は,標準物質の入手が難しい界面活性剤の定量に非常に有効である.本研究では,種々の界面活性剤を同一条件で正確かつ高精度に定量することを目的に,^1H-NMRの測定条件及び測定溶媒の最適化を行った.その結果,各種界面活性剤をおよそ5分の測定時間で高精度に定量することができた.また、ラウリル硫酸ナトリウムの検出限界は約60 ppmで,比較的低濃度測定も可能であることが分かった.本法を,陰イオン及び陽イオン界面活性剤の各種標準と実試料に応用した結果,定量値は、JIS法(Epton法)とよい一致を示し,測定再現性も相対標準偏差0.12〜0.44%と非常に良好であった.
- 2004-10-05
著者
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小池 亮
花王株式会社 解析科学研究所
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小池 亮
花王株式会社構造解析センター
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脇阪 達司
花王株式会社構造解析センター
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城 昭一
花王株式会社構造解析センター
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東 美喜子
花王株式会社構造解析センター
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