オンラインカラム前濃縮/誘導結合プラズマ質量分析法による海水中の微量金属元素の多元素同時定量法の開発
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概要
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イミノニ酢酸キレート樹脂であるムロマックA-1樹脂を用いてマイクロカラムを作製し,海水中の微量金属元素や希土類元素を測定するために,オンラインカラム前濃縮/誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)を開発した.微量金属元素の場合は海水のpHを5.0に,希土類元素の場合はpHを3.0に調整し,2分間試料溶液をカラムに流した.その後,2分間超純水でカラムを洗浄し,0.7 Mの硝酸で溶離すると同時にICP-MSで測定した.1回の分析試料量は7mlであり,分析時間は7分間であった.本法を用いてカナダの標準海水(CASS-3,NASS-4)中の微量金属元素を分析したところ,推奨値とほぼ等しい値が得られた.本法により瀬戸内海広島湾の沿岸4か所で採取された海水中の微量金属元素及び希土類元素について分析し,26元素について鉛直分布曲線を得た.全体的には表層で濃度が高く,底層で低い傾向が見られた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 2003-12-05
著者
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本多 和人
タケダライフサイエンスリサーチセンター
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本多 和人
株式会社パーキンエルマー・ジャパン
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平田 静子
産業技術総合研究所中国センター
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加治屋 資
近畿大学大学院工業技術研究科
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相原 将人
近畿大学大学院工業技術研究科
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敷野 修
株式会社パーキンエルマー・ジャパン
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敷野 修
株式会社パーキンエルマージャパン
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