溶液中でロジウムが各酸と形成した化合物による誘導結合プラズマ発光分析における化学干渉
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概要
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誘導結合プラズマ発光分析(ICP-OES)による日常分析において,非分光干渉は無視できない.Shaoらは非分光干渉を物理干渉,化学干渉,イオン化干渉及び励起干渉に分けている.これらの干渉の中で,化学干渉はほとんどない,とICP-OESでは述べられている.しかしロジウムの場合,溶液中でロジウムが硝酸と形成した化合物に過塩素酸を加えたときと,溶液中でロジウムが過塩素酸と形成した化合物に硝酸を加えたときは,約40日後でもロジウムと加えた酸が反応して平衡状態に達していないので,それらのロジウムの発光強度に対してF検定とStudent'sのt検定により化学干渉があることが分かった.その化学干渉率は1%以下ではあったが,より正確な分析結果を得るためには無視できない.
- 2002-03-05
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