微量水素イオン測定用フローインジェクション : 化学発光分析システムによるいり焼きコーヒー豆の品質管理
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概要
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臭化ジドデシルジメチルアンモニウム/エオシンY/アルカリ/水素イオン{H^+;非解離の酸のもつ水素(潜在的な水素イオン)も含む}から成る化学発光(CL)反応を利用した微量H^+測定用FIAシステムを用い、H^+のCL応答を指標としたいり焼きコーヒー豆の品質管理への応用を検討した。本FIA/cLシステムではコーヒー豆抽出溶液中のH^+を20μl注入法により選択的に6.8×10^<-6>-2.5×10^<-3>Mの範囲で定量できた。又、測定値の再現は良く、R.S.D.で1.1%以内であった{コロンビアSPの抽出原液(H^+濃度12.5×10^<-3>M)の300倍希釈液20μlを用いた1O回繰り返し測定}.又、コーヒー豆抽出液から得られる本CL応答は製品の品質を決めるに重要なもので、このCL応答を活用することで従来同一規格と見なされていた製品にも更に細かな品質の差異を検知することができた。本FIA/cLシステムはいり焼きコーヒー豆の高度な規格での品質管理に役立つと言える。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-03-05
著者
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