ポリエチレンの熱分解に及ぼす雰囲気並びに分解温度の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高密度ポリエチレンlmgを空気並びに窒素雰囲気中,(300〜800)℃の温度範囲で熱分解させ,分解率並びに分解生成物に及ぼす雰囲気並びに分解温度の影響について検討した. 分解率の雰囲気による影響は,分解温度(300〜400)℃の範囲において認められ,分解温度400℃の空気雰囲気における分解率は,窒素雰囲気における分解率の約7倍に達した. 窒素雰囲気における分解生成物は,C_1〜C_11の脂肪族炭化水素,ベンゼンなどの芳香族炭化水素及びシクロペンタジエンなどであった. 又,空気雰囲気での熱分解においては,窒素雰囲気での分解生成物に加えて,アルデヒドなどの含酸素化合物が認められた. 空気雰囲気においては,窒素雰囲気に比較してアルカジエンの生成量が(1O〜20)倍も大きく,叉,芳香族炭化水素の生成開始温度が(200〜300)℃低かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-04-05