ポリエチレンの熱酸化分解における分解生成物の定量
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概要
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高密度ポリエチレンの空気雰囲気における熱分解生成物の定量を行い,分解生成物中の含酸素化合物と炭化水素との生成比,並びに生成上ヒの分解温度{(300〜800)℃}による変化について検討した. アルデヒド,ケトン,脂肪酸及び二酸化炭素などの含酸素化合物の生成量は,分解温度の低いほど大きく,分解温度の上昇に伴って減少した. 一方,アルカン,アルケン,アルカジエン,シクロアルカジエン及びベソゼンなどの炭化水素の生成量は,含酸素化合物とは逆に分解温度の上昇とともに増加した. 系統別には,合酸素化合物ではアルデヒドの,又,炭化水素ではアルケンの生成量がそれぞれ分解温度の全域にわたって最も大きく,分解温度600℃においては,この両者で全体の約50%を占めた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1983-02-05