簡単な学習機能を備えた機械翻訳のためのエディタ
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概要
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近年、機械翻訳が注目を浴ているが、自然言語を対象としているため実用システムとして稼働するにはかなりの困難が考えられる。その原因として、翻訳の品質の問題、プリエディトの繁雑さ、ポストエディト機能の問題、辞書整備の労力などが考えられる。従来よく議論されてきた翻訳の品質については、今や文脈処理を本格的に取り入れないと飛躍的な向上は望めないと思われる。今後は翻訳文の品質だけではなく、ユーザー・インターフェースを含めたシステム全体の構成が非常に重要になるっであろう。本稿では、IBMの計算機マニュアルを対象とした英日機械翻訳システムSHALT(System for Human-Assited Language Translation)用に試作した翻訳用後編集プログラム(翻訳エディタ)について報告する。この翻訳エディタの最大の特徴は学習機能を翻訳部とリンクして実現しているため使えば使うほど翻訳の品質を向上させることにある。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01