フレームによる知識表現をもちいた文章生成システム
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概要
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特定の対象領域についての知識を用いて,報告書などの文章作成を支援するシステムをXEROX-1121上に開発している.対象領域は週間業務報告書の内容であり,図1に示すような表形式の入力に対して,数個の文からなる短い文章が出力として得られる.システムが文章生成に利用している知識には次のようなものがある.・固有名詞に関する宣言的知識・各名詞についての文生成の方法を決定する手続き的知識・単文の意味表現から表層の文を生成するための知識(例えば,表層の動詞決定知識)・報告すべき出来事の典型的な生起状況を記述したスクリプト的知識これらの知識は階層的なフレームシステムを構成しており,報告文章の生成の際に使用される.また,出力文章の意味表現もフレームの形式で残り,要約文章の生成,英語などの他言語文章の生成など,他のプログラムで使用できる.フレーム操作システム自体は週報という対象領域とは独立なので,知識ベースを入れ換えて他の領域の文章を生成することもできる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01