PSI上のエキスパートシステム開発支援ツール(1) : 基本構想

概要

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エキスパート・システムは現在、人工知能の最も有望な応用分野の1つである。その有効性が特定の分野では理解されるようになり、さらに適用範囲の拡大が望まれている。しかし、現在みられるレベルのエキスパート・システムでは解決されるべき種々の問題がある。我々は、そう言った種々の問題を把握し、その解決を試みる為の第1歩としていわゆる第2世代レベルのエキスパート・システム開発支援ツールPROTON(Prototype Shell for the Next Generation)の開発をPSI上で行っている。種々の分野における応用問題をツール上で実際にインプリメントし、応用領域の分析(たとえば、どのような知識表現や問題解決の手法が必要か等)を行うことによって、知識情報処理に必要とされる基礎的な技術を明確にすることが可能となる。本ツール上で種々の分野の応用を適用して問題点の認識を行うと言う意味で、特定の分野に特化した形式のものではなく、ある程度汎用性をそなえたツールが望ましい。このツールは、FGCS(第五世代コンピュータ)プロジェクトの問題解決・推論、知識獲得、知識ベース管理、知的インタフェースなどの成果を適宜盛り込んで実験を試みる為の実験システムとしても利用する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1986-10-01

PSI上のエキスパートシステム開発支援ツール(1) : 基本構想

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