UNIXワークステーションにおけるネットワークファイルシステム
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概要
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LANの普及、ワークステーションの高性能化に伴い、ネットワークリソースの有効利用が必要とされている。著者らは、LAN上でのUNIXワークステーション相互間のファイル共有を目的としたソフトウェアを開発したので報告する。ネットワークファイルシステム(以下NFS)は、UNIXワークステーション間でファイルを共有するためのソフトウェアシステムである。本システムは、機能的には次に示す2つに分けられる。各マシンには、両機能が同時に存在する必要はなく、片方の機能のみの専用機であってもよい。1)ネットワークファイルアクセス機能(NFA機能):リモートシステム内のファイルに対してアクセス要求を行うための機能である。本機能は、NFSライブラリ及びこれを使用して作成された一連のコマンド群NFSコマンドによって実現される。2)ネットワークファイルサービス機能(NFS機能):自システム内のファイルに対するリモートシステムからのアクセス要求を受け入れる機能である。本機能は、NFSサーバプロセスによって実現される。 NFSは原則としてメディアや通信プロトコルとは独立している。従って、これらの機能を用いてファイル転送やファイルアクセスを行う際、その都度回線の種類や通信プロトコルを意識する必要はない。また本システムは、RS-232C接続でも動作可能であるが、LAN接続が基本である。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-10-01