CORBA環境下におけるOODBMSの利用

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ネットワーク上に分散された複数のオブジェクト指向データベースを遠隔から利用することは難しい問題である。DBを利用するユーザは, 各々のDBの位置や, その実装方法, およびDBを管理しているDBMSの仕様等を知っていなければならない。そのような問題を解決するためにCORBAの技術を用いる。CORBAではIDL (Interface Definition Language)で記述されたインタフェースを介して,クライアントがサーバプロセス中のCORBAオブジェクトへ処理を依頼するリモートオペレーション呼び出しを行う。このとき, クライアントは依頼をするCORBAオブジェクトの位置や内部の実装方法を知る必要はない。DB中に存在するオブジェクトは, CORBAオブジェクトではないため, そのオブジェクトに対して, 直接リモートオペレーション呼び出しをすることはできない。そこで, CORBAで仕様が定まっているTIEアプローチを用いて, IDLインタフェースとDBに実装されているオブジェクトを連結(tie)するCORBAオブジェクトを生成する。既存のDBごとに実装クラスが異なる場合には, それぞれのクラス定義に対応するインタフェースを記述しなければならない。したがって, クライアントは実装クラスごとに異なるインタフェースの異なるオペレーション呼び出しを行うことになる。本論文では, DBが複数, かつ分散されて存在しているときにその内部の実装に関係なく, ユーザは単一のインタフェースを用いるだけでDBを利用できる機構を提案する。具体的環境としてCORBA準拠なOrbixと, オブジェクト指向データベースであるObjectStoreを統合することによって, これを実現する。
1997-09-24

CORBA環境下におけるOODBMSの利用

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