道具メタファによるデジタルミュージアムMMMUDシステムのためのブラウザ

概要

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デジタルミュージアムMMMUD(Multimedia Multi-User Dungeon)は、コンピュータネットワーク上に仮想博物館を構築することを可能とするシステムである。多数の博物館をマルチメディアデータにより管理するMMMUDは、そのブラウジング環境としてマルチユーザ板想環境を提供している。仮想環境内をプレイヤーと呼ばれるユーザの分身を操作することで、現実の博物館のように自由に探索して博物館にアクセスしたり、他のプレイヤーと音声によるコミュニケーションを行うことが可能である。ブラウザはこの仮想環境にアクセスするためのソフトウェアで、ユーザインタフェースの役割を果たす。仮想環境中に配置される博物資科(以下オブジェクト)は画像、音声、テキストなどの詳細データにより構成される。VRML[1]など従来の仮想環塊を提供するシステムでは、オブジェクトの詳細データに容易にアクセスできるような統一されたインタフェースが備わっていなかったが、MMMUDでは統一インタフェースとして「道具メタファ」の概念を導入した。本稿では、この道具メタファによりデザインされたMMMUDブラウザの機能と実装についで述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24