携帯端末向け小画面表示/片手操作UIに関する考察

概要

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従来のコンピュータに比べて場所の制約が少ない携帯端末は、インターネットを利用したモバイルオフィスのように使用する場所に依存しない定常的なサービス、及び、AR(Augmented Reality)のように利用する場所や状況に応じたサービスが提供可能であり、新しい情報通信サービスを提供できる機器として期待されている。しかし、現行の携帯端末製品では、場所や状況を十分に検出できていないとともに、画面や筐体の小型化による見やすさ/操作性の低下によってコンピュータに不慣れな一般ユーザの利用が難しいという問題がある。筆者らは、このような問題を解決し状況に応じた効果的なサービスを提供可能な次世代携帯端末に関する研究を進めており、その一環として、従来のキーボードやマウスとは異なる新しい入力デバイスを利用した一般ユーザ向け携帯端末の操作UI (User Interface)について考察した。本論文では携帯端末の課題について考察し、その解決に向けた新しい入力表示方式の概要について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-09-24