EISS : 状況適応型QOSのための環境情報サーバスイート

概要

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モーバイルコンピューティング環境の発達により, 新たな可能性が生まれている。ノートブックサイズの携帯端末は通常PCカードスロット経由でネットワーク接続が可能になっていて, それらはPlug and Play機構によりシステムの起動後に現れたり, 消滅したりする資源であるという特徴を持っている。これらの動的に変動する環境において, ユーザは操作の連続性(continuous operation)を望んでいる。例えば, ネットワークのコネクションがEthernetから無線LANに変ろうとも, そのときに繋っていたセッションは切れないでいて欲しく, また利用可能なネットワークの太さに応じたサービスをセッションに反映させるべきである。この例のネットワークインタフェースを動的に切り変えるということだけでも, OSカーネルは無論のこと, PCカードデーモンやQOSマネージャ, Mobile-IP, DHCPなどのいくつかのソフトウェアモジュールが協調動作しなければ達成できない。また, 複数のPCカードを装備したノートPCでは, 同時に複数のネットワークインタフェースを装備するようなこともあるが, それは別にルータとして機能させたいのではなく, そのときの状況に応じて別々のインタフェースを排他的に使用したいときの方が多いであろう(multi-homed but non-router)。現状のシステムではこのような柔軟な対応ができるものは存在しない。本稿では, このように動的に変化する環境で, その環境の変化を非同期なイベントによって感知し, それに適応していくつかのシステムサーバを協調動作させるためのフレームワークについて述べ, その実装について説明する。
1997-09-24

EISS : 状況適応型QOSのための環境情報サーバスイート

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