文脈含意に基づく推論知識選択手法
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概要
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人が発話等によって提示する情報を理解できるコンピュータには様々な能力が必要である。我々は、その1つとして、入力情報と自分の持つ知識を用いて連想をするという能力があると考えている。通常、人が会話中に、相手の話を聞いて関連する事柄を連想する場合、自分の持つ知識の全てを用いて、次々と可能な全ての連想を行うことはない。人間が対話中に相手の話を理解して連想を働かせる時間は限られているため、可能な連想を全て行うのは事実上不可能であるし、またその必要もない。必要なのは、次の相手の発話を理解したり、話題に関係する発話を自分が行うための連想である。このためその時の話の流れに応じて、話題に関係ある知識のみを用いて連想を行なっていると思われる。我々は発話理解のメカニズムに関する理論である「関連性理論」に基づいて、コンピュータに話題に関連する連想のみを行わせることを目的として研究を行っているが、本稿ではその第1ステップとして、文脈含意に着目した推論知識選択手法に関して述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-12
著者
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