オブジェクト指向を取り入れたシミュレーションシステム
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概要
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ネットワーク等の複雑なシステムのシミュレーションをFORTRANやC言語などの汎用言語で行なうと,一般に記述が複雑になり,プログラミングの工数も大きくなる.また,シミュレーション言語を用いることによって,効率よくシミュレーションを実施することが可能になるが,中にはプログラムのモジュール化が困難な言語があったり,対象とするシステムによっては,かえってモデル化が難しくなり,煩雑なプログラミングが必要となることがある.そこで私たちは,これらの問題を解決するために,モデル化が直感的で分かりやすく,プログラムのモジュール化が可能で,さらにプログラミングが容易なシミュレーション言語の開発を目指している.現在プロトタイプが完成し,実際に実システムのシミュレーションに用いて評価しているところである.ここでは,その評価について報告する.始めに,このシミュレーション言語の概要を述べ,シミュレーションの対象となったシステムを簡単に説明する.次にモデル化,プログラミング,トランザクションの記述について,上で取り上げた問題点がどのように解決されたのかを述べ,最後に,この言語の特徴の一つであるシミュレーションの実行を制御する機能について説明する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28
著者
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岩本 真治
日本電気(株)インタフェース技術研究所
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津田 健彦
日本電気(株)c&cオープンシステム技術本部
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塩沢 そのみ
日本電気(株)インタフェース技術研究所
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塩沢 そのみ
日本電気 インタフェース技研
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