ファジィプロダクションルールにおける相乗性について

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概要

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• 筆者等はLIFE(国際ファジィ工学研究所)において、FOREX(外国為替取引支援エキスパートシステム)を開発した。FOREXは新聞等で発表される経済指標のみならず、高官等の発言による影響も扱い、今後の外国為替の動向を予測するエキスパートシステムである。このシステムを構築するに際し、経済アナリシストらが持つ経済知識の分析を行った。この結果、経済アナリシストが持つ知識とは経済項目間の関係を表現した知識であり、「公定歩合が上がれば、金利が上がる」と言ったように言語で表現される瞹眛な知識であることが分かった。このような瞹眛さが存在する知識の表現にはファジィプロダクションルールを用いた。ところが、このシステムで用いた知識は通常のファジィ推論方法を用いて推論を行った場合、実際に欲しい推論値を得ることが出来なかった。これはルールの前件部と後件部の間にグラジュアル性、ルールの前件部に複数の項目が存在した場合、それらの項目間に相乗性が存在するためである。前者に於てはGradual Equivalenceという推論方法によりうまく知識を表現することが出来た。ここでは後者の性質の表現方法としてルールの前件部に多項目が存在し、それらが互いに相乗関係にある場合について述べる。

• 一般社団法人情報処理学会の論文
• 1992-09-28

著者

• 田野 俊一

  国際ファジィ工学研究所

• 加藤 康記

  株式会社インテック・システム研究所

• 加藤 康記

  国際ファジィ工学研究所

• 三好 力

  国際ファジィ工学研究所

• Arnould Thierry

  国際ファジィ工学研究所

• Arnould Thierry

  国際ファジィ工学研

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