協調ハイパーメディアシステムにおける画面更新方式
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概要
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リアルタイム型グループウェアシステムにおいて、複数利用者間の並行処理制御は重要な研究課題である。これに関して従来データベースのトランザクション管理の問題として研究されてきた。現在、多くのデータベース管理システムでは並行処理制御方法として2層施錠方式が採用されている。この方式ではデッドロックが発生した場合、実行中のトランザクションを棄却し、更新されたデータを元の状態にロールバック(後退復帰)させなければならない。しかし、そのトランザクション中に既に出力装置に出力されたデータに関してはそれを取り消すことは、一般に困難である。現在我々は協調ハイパーメディアシステム[2][3]を開発している。これは従来のハイパーメディアシステムを複数ユーザで同時に利用できるように拡張したものである。本システムでは、並行処理制御のためにオブジェクト指向データベース(OODB)を利用している。本稿では、本システムにおいて、トランザクション中に画面の更新を行った場合に前述の問題を解決する方法について説明する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-09-28
著者
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