並列オペレーティングシステム上でのマルチプロセッサアドレストレースの収集
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概要
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一般に計算機システム、特にキャッシュを含むメモリシステムの評価にはアドレストレースを用いたシミュレーションが用いられることが多い。その理由は実プログラムの振舞いを抽出したアドレストレースを用いることで実動作に近い評価を行なうことができるからである。また、アドレストレースを用いることにより、プロセッサ内部の詳細なシミュレーションを必要としないため、より簡単に速くシミュレーションを行なうことが可能である。このようにアドレストレースデータは計算機システムの評価において非常に便利であるが、正しく意味のある評価を行なうためには評価対象に適したアドレストレースデータを準備することが必要である。現在、シングルプロセッサ、シングルプロセスでのアドレストレース収集システムはいろいろと存在する。しかし、マルチプロセッサシステムの評価を行なうために必要な、マルチプロセッサ、マルチプロセスでのアドレストレースを収集するシステムはほとんどなく、シングルプロセッサ、シングルプロセスのアドレストレースを疑似的にマルチプロセッサ用に加工して用いる等の方法が用いられていた。そこで、今回、並列UNIXオペレーティングシステム上でマルチプロセッサ、マルチプロセスのアドレストレースを収集するシステムを開発したので報告する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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